6月21日(土)オプシヌプリ(穴あき山)の夕日観賞ツアー

 一週間ずっと雨続きでツアー前は、天気予報とにらめっこ。そんな心配をよそに、当日は、なんと朝から快晴でした!この日参加されたお客様に晴れ男・晴れ女がいらっしゃったのかも!?

 13:00に札幌を出発して、「二風谷アイヌ文化博物館~ハム工房シグ~二風谷生活館(切り絵体験・お弁当)~オプシヌプリ観賞~ユカラと語りべ鑑賞」というツアースケジュールです!

  実は、このオプシヌプリ視点場は、夏至の前後3日間に自然に崖がくずれて穴があいた穴あき山に夕日がすっぽりおさまるという奇跡の視点場なのです!

 人工的に作られたわけではない自然現象でありながら、ちょうど夏至の前後3日間に穴のあいたところに夕日が沈むという、神がかり的なスポットでもあります。

 

 さらには、そこでちゃんと夕日がみれる条件は、雨でも曇りでもダメ...晴れていたとしても、夕日が沈む時間に雲がかかっていたらみれない...。なので、この夕日がみれるのは、奇跡の連続が起こってこそ!なのです。

 

 実は昨年、初めての試みでオプシヌプリのツアーを実施しました。昨年は、朝から曇り空だったのです。歴史の散歩道という2kmの道のりを歩いてオプシヌプリの視点場に向かっている途中、雲にかくれて夕日がみれない状況でした。視点場に到着しても、雲が穴あき山を隠していました。その状況にお客様も残念そうな表情。。。そこで、私は実はこんな夕日がみれるのです。とパネルを出して説明をしました。お客様は、そのパネルをみて、こんなふうに見えるのね!とうなづいていました。と....その時です!急に雲が切れ夕日の光がわずかに見えはじめたではないですか?!

 

 それはまるで、穴あき山のくぼみから夕日が逆に昇っていくような光景でした!

周辺は歓喜の声でいっぱいに!!!あきらめていた夕日が見れた瞬間のことでした♪

  

 そして、今年は2年目!また新たな伝説が更新されました♪穴あき山にすっぽり沈む見事な夕日を見ることができました!

同じ景色は二度とは見られません。その時同じ場所で同じ光景を見ていた人たちも、

まさに一期一会です。

さぁ!また来年、この奇跡の瞬間にあなたも立ち会ってみませんか?

5月17日(土)義経神社と春の平取散策ツアー

 5月17日(土)雨が降ったりやんだりの天候の中、春の平取散策ツアーが行われました。

 今年は、例年と比べて暖かかったせいか花の見ごろの時期が1週間ほど早まり、源氏が丘のカタクリの花やエゾエンゴサク、アズマイチゲの織り成す美しい景色は残念ながら終わりを迎えていました。

 ですが、新たな花たちがまた違った景色を楽しませてくれるものです。ちらほらと、遅咲きのカタクリの花、そして白花エンレイソウ、ニリンソウ等が雨に濡れてしっとりとした輝きをみせています。そんな中で、地元の自然ガイドさんが度々立ちどまりながらお花や小動物について詳しく説明してくれました。ガイドさんが用意したパネルを見ながら、お客様は興味津々に説明をきいておりました。

 

 散策の中、お花を観賞する方、山菜採りを楽しまれる方、それぞれいろいろな楽しみ方をして、無事自然散策を終えました。


5月10日(土) キナカラ(山菜採り)体験ツアー!

 5月10日(土)キナカラ(山菜採り)体験ツアーが行われました。地元からの参加者と、札幌からのツアーのお客様とスタッフも入れて、総勢約100名ほど。天気にも恵まれ、皆さん夢中になって、山菜を採っていました。

 

 山菜採りで大切なことは、全部を採ってしまわないこと。行者にんにく(キトピロ)にしても、食べごろの大きさに成長するまで、何年もかかります。自然の恵みを来年も、再来年もいただくためには、1/3づつ採る。そして、次の方も1/3だけ採る。

そのようにしていけば、全部摘み取ってしまうことがなく、また

再生することができるそうです。

そんなお話しを聞くと、昔からアイヌの方は、自然と共生し、敬いながら生きているんだな~と実感します。

 

そして、山に入る前に祈りの儀式をして、怪我もなく無事であるよう願います。

自然というのは、恵みもいっぱいあるけれど、厳しさも持ち合わせているものです。油断すれば、予期せぬ事故につながることもあります。

自然と共生するには、その厳しさも忘れてはならないといつも心の片隅に覚えておく必要があると思いました。

 

~山に入る前の祈り:アイヌ語~

『ナイコロカムイ シリコロカムイ カムイ ウタラ タント ネ イワク クニネ エプンキネ ワ エンコレ ナー』

意味:沢の神さま、樹木の神さま、神々全部で今日1日が無事であるように守ってくださいよ。

 

儀式も終わり、グループごとに分かれて、山菜採りがスタート!

コゴミ・行者にんにく・フキ・モミジガサ...などなど、自然の恵みを

いただき、みなさん楽しそうに山菜採りをしていました。 

 右の写真のように、行者にんにくが生えている場所は、急な斜面が多く、登るのも降りるのも一苦労!夢中になって上だけみて登ってしまうと、下を見下ろした時に、あまりの高さにびっくりします。特に、前日の雨ですべりやすくなっている斜面...そして、支えの枝が簡単にボキッと折れたりで...参加者が、ズササササ....と滑り落ちて、ヒヤヒヤする場面が何度もありました(^^; 私も、落ちそうになって木の枝に必死にしがみつき、なんとか難を逃れた一人ですが..(笑)

 

 平取に移住して約1年になりますが、まだまだ修行が足りない私です。山歩きをして来年までにもう少し、足腰を鍛えていこうと思います♪